海月の本棚。

BL小説とBL漫画の感想を書いています。

さよなら、僕のモンスター

 

 

 

作品紹介

メイクアップアーティストを目指す高校生のオスカーは、怒りっぽいが愛情深い父と暮らしながら、女優志望の友人ジェマとともに作品作りに没頭する日々を送っている。ジェマとはなんでも話せるけれど、恋人ではない、微妙な関係。ある日、バイト先にワイルダーという青年が入ってくる。つかみどころがなく、どこかミステリアスで自由気ままに季節を謳歌するワイルダーを目にするたび、オスカーの中に生まれる鈍い痛み。それは彼が誰にも言えず、そして認めないようにしてきたある"気持ち"だった-。©2015 ONTARIO INC. CLOSET MONSTER INC. ALL RIGHTS RESERVED.

 

 

 

【感想】

色遣いが好き。あと主人公が使っているツリーハウスの内装が可愛い。

お話はファンタジーなのでハムスターが喋っている場面が多くて、真面目な場面なんだけどちょっと面白かった。自分の本音を話せる友達や家族がいなかったらついついやってしまうかも。

恋愛メインよりも高校生の男の子が自分の将来と家族との葛藤を乗り越えていく親離れや自立がメインのお話だった。

パーティー会場で片思いの相手はストレートだと分かって失恋して傷心しているところを他の男に付け込まれてトイレに連れ込まれて・・・・・な場面でいきなり大量の釘を吐いたり主人公の心理を表すための心理描写が非現実的で、そういうところがこの映画のファンタジー要素なんだけどパーティー会場なので色遣いが全体的に派手で、アートっぽかった。

っていうか、この映画の恋愛の絡んでくる部分は、ド派手だったりツリーハウスでの美しいキスシーンだったり画面の「美しさ」が目立ってファッション雑誌を観ているようだった。

主人公が好きになった友達がゲイだって明かしても嫌わないでキスしてくれた場面はとても美しかった。

動力的な父親と暮らしている子だったから、友達はいい奴で本当に良かった。